女性鍼灸・マッサージ師の学び直し・小さな一歩を応援します

 にしじま みほ 

国家資格 
 はり師 きゅう師
 あん摩マッサージ指圧師

厚生労働省管轄資格
 はり師教員資格 きゅう師教員資格
 あん摩マッサージ指圧師教員資格
 登録販売者

民間資格
 日本アロマ環境協会
  アロマテラピーインストラクター
  アロマセラピスト

経歴
 奈良県桜井市出身 
 関西大学 法学部 卒業
 湘南医療福祉専門学校 東洋療法本科 卒業
 東京医療専門学校(現 東京呉竹医療専門学校)鍼灸マッサージ教員養成科 卒業

 鬼木医療学園国際鍼灸専門学校 元専任教員 

 神奈川県鎌倉市 健生会柳川クリニック附属 
 メディカルスパ鍼灸マッサージ院 みなとみらい院 西鎌倉院 勤務
 神奈川県横須賀市 徳昌会 あきやま医院 リハビリテーション科 勤務
 神奈川県 大和市 さくら堂治療院 非常勤スタッフ

鍼灸への思い

はじめまして。はりきゅうアロマよもぎ塾 にしじまみほ です。
読んでくださってる方は、同業の方がほとんどかと思います。そして、アロマテラピーや美容鍼を学びたいと思っておられることでしょう。もしかしたら、働き方やスキルを磨くことに関してお悩みのある方もおられるかと思います。

私は30代でアロマテラピーと出会い、40歳を過ぎてから東洋医学の道を志しました。決して早くないスタート、どうすれば技術が身につくのだろう、どこで働けば良いのだろう…、そんな不安と大人としての意地を心の燃料にして、勉強の日々を送りました。

鍼灸学校2年生在学時に事件が起こりました。当時中学3年生だった長男が突然まっすぐ歩けなくなり、次第に呂律も回らなくなりました。運動障害と自律神経障害、睡眠障害を発症、原因がわからず眠れぬ日々を過ごしました。大学病院での検査の結果、溶連菌感染による自己免疫性疾患とのことでした。字がまともに書けない、まっすぐは歩けない、突然腕や脚が勝手に動く…一時的な症状ではありましたが、有効な治療はなく不安な数ヶ月を過ごしました。
もう学校どころではない、辞めてしまいたい…そんな私の心を支えてくれたのは、息子を治療してくださった鍼灸院の先生方でした。西洋医学とは違ったアプローチで治療ができ、患者の心と体を丸ごと癒してくれる、そんな東洋医学の素晴らしさを患者側の立場で実感しました。医師に「この病気でこれだけ落ち着いて、明るい気持ちですごせてる患者さんは少ないですよ」と言っていただきました。
息子の運動障害は4ヶ月で消失しましたが、その後2年間は起立性調節障害と頭痛に悩まされることとなりました。彼の体調が安定するまで就職は難しいと判断、そして一念発起。国家試験合格後、私は東京の学校の鍼灸マッサージ教員養成科への進学を決めました。

教員養成科では、数多の治療法について日本トップクラスの講師の先生方から直接ご指導いただきました。座学に治療に研究活動とタスクの多い毎日でしたが鍼灸の素晴らしさを再確認できましたし、2度目の青春を味わい尽くしました。

その後、息子は体調がすっかり良くなり、私も縁あって鍼灸マッサージの専門学校に教員として就職しました。経絡経穴と生理学、あんま実習を担当し、忙しくも充実した毎日でした。学生たちの学ぶ姿に刺激も受けました。学生たち、特に大人女子は国家資格取得後どのように知識や技術を磨くか、どこで働くかなどキャリアプランに関する悩みを持つ人が多く、立場の近い私は話を聞いたりアドバイスを求められることが多くありました。大人の女性鍼灸師・鍼灸学生のキャリア形成のためになる活動をしたいと思うようになったのはこの頃です。素晴らしい先輩方にも恵まれありがたい環境でしたが、更年期で疲れやすかったのと自宅からかなり遠かったこともあり退職、治療活動を存分にできる環境に転職しました。

現在は鍼灸院と整形外科とで鍼を打つ充実した毎日です。鍼灸の素晴らしさを実感しています。そして、女性に向いている仕事だと感じています。30代40代から志す人も多く、それはとても良いことですし、どんどん仲間が増えたらいいなと思っています。ただスキルの習得・キャリア形成に関してはなかなかたいへんな業界だと感じています。キャリアの長い方にとっても、技術をブラッシュアップしたり自分の引き出しを増やす努力が必要で、たいへんさは同じなのかもしれません。

今回講座を企画しましたが、私なんかが講師でいいのかな、と思う気持ちも正直あります。ただ、東洋医学を学び始めるスタートが遅かった自分、キャリアについて真剣に悩んできた自分にしかできなことがあると信じ、ささやかな一歩を踏み出したい方のお役に立てるよう、体を動かし、頭を捻り、日々精進してまいります。